12月第4週の振り返り

12月第4週(12/23-12/29)

年の暮れにあまり目にしたい話題ではないと思うので法医学は折りたたんである。

並列プログラミング

汎用的なLU分解をするにあたってはピボット=対角要素の適切な選択が必要となることは前回のコードの中で示したが、本来LU分解は一回きりのAx=bを満たすxを求めるのではなく任意の b_{i}に対応する解ベクトルx_{i}を効率よく求めるためのものである。そのため一度分解した後はピボット選択の結果を置換行列(permutation matrix)Pとして保持しておき、次からは左から掛けて PAx=Pb\\ LUx=Pb\\ Lc=Pb\\ Ux=cとしてbの行を入れ替えておかなければならない。 \begin{pmatrix}1&0&0\\0&0&1\\0&1&0\end{pmatrix}\begin{pmatrix}b_{1}\\b_{2}\\b_{3}\end{pmatrix}=\begin{pmatrix}b_{1}\\b_{3}\\b_{2}\end{pmatrix}といった演算が本当だが、積を求めるのは明らかに不要だし、置換行列は各行に非零要素を1つしか持たない疎行列なのでメモリも無駄である。「置換前の行列の各行は置換の結果どの行に行けばいいのか」を行数分保持した一次元配列としておけば足りるように思う(結果的に、疎行列の座標リスト=Coordinate方式になる)。

法医学
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医師法では妊娠12週以上の死産児を検案し異常があると認めたときは所轄警察署に届け出なければならないと定められている。胎児の殺害=堕胎罪となりうる可能性もあるため12週未満であっても届け出るのが無難である。

(嬰児が医療行為の介在があっても未だ生育可能でない)妊娠22週未満の時期に母体保護法に基づき母体保護指定医が行う人工妊娠中絶に関しては、堕胎罪にあたらない。

法医診断にあたっては生活能力の有無(流産・堕胎・殺人の判断材料)が重要となる。妊娠週数に応じた身長・体重・胎盤重量の計算式にあてはめて推定する。また呼吸開始により現れる所見(肺の辺縁が丸みを帯びる・泡沫の漏出・肺浮揚)を確認して生産か死産かを判断する。

予期せず分娩が起きることを墜落分娩と呼び、生産児であれば窒息ないし頭部外傷が主要な死因である。

0歳児の事故死のほとんどは窒息であり、行動範囲が広がる1~4歳では交通事故・溺水が多くを占める。

腋窩、側胸部、上腕・大腿内側などの損傷は転倒によって生じることは少なく、他為が疑われる。特異性が極めて高いのが二重条痕である。

乳児の頭部が揺らされる・つかまり立ち中の転倒などにより頭蓋内出血と眼底出血が生じ、昏睡・呼吸不全・死亡に至ることがある。

今年を終えるにあたって

やや短いながらも、これが2019年最後の復習記事となる。来年も精進していきたい。